投資信託は証券投資信託委託会社(委託者)が、投資信託受益証券を売り出して、一般の投資家(受益者)から貨幣を集め、これを有価証券(公共債、事業債、株式など)等に運用して、分配金・償還金を受益者に交付する仕組みをいう。ここに、証券投資信託委託会社が発行する投資信託受益証券が間接証券であり、それを発行する投資信託委託会社が金融仲介機関である。なお、投資信託受益証券は、証券会社を通じて投資家に売却され、証券会社は受益証券販売代金を投資信託委託会社に払い込む。そして、投資信託委託会社は信託銀行と信託契約を結び、受益証券の販売代金を信託金として信託銀行に委託する。信託銀行は証券投資信託委託会社の運用指図に従い、各種有価証券を売買する。そこで、証券投資信託委託会社の委託に基づいて、有価証券に運用する信託銀行のことを受託者と呼ぶ。証券投資信託は預金と違って、元本の保証はないが、証券投資信託委託会社が多くの小口の投資家から貨幣を集めて大口とし、それをさまざまな有価証券に分散投資することにより、有価証券の価格変動に伴うリスクの縮小が図られている。
狭義の資本収支と金融勘定を合計したものを、広義の資本収支と定義すると、国際収支は経常収支と広義の資本収支の合計に等しい。それはまた、経常収支と狭義の資本収支と金融勘定の合計でもある。すべての取引を合計した場合の国際収支は必ずゼロになる。それでは国際収支の赤字とか黒字、あるいは国際収支の均衡というのはいったい何を意味するのであろうか。国際収支の定義から分かるように、すべての取引を合計すれば必ずゼロになるので、その意味では国際収支の赤字や黒字は発生するはずはない。国際収支が赤字であるとか黒字であるとかいうのは、すべての取引を合計するのではなく、国際収支上の一部の取引だけを取りあげて定義する場合である。国際収支の赤字・黒字を議論するときには、国際収支上の取引のいずれか一部を取り出して定義していることになる。すべての取引を合計した意味での国際収支は必ずゼロになると述べたが、実際の統計では誤差・脱漏があるため、国際収支も必ずしもゼロにはなっておらず、誤差・脱漏を総合収支に含めて定義している。
国家間の相互依存関係が強まり、企業の海外進出も日常茶飯事になっています。そこにはお金の貸し借りが生じ、国際的な資金の移動を伴います。また、豊富な資金を持つ投資家は、自国の国債や株式だけでは飽き足らず、有利な運用先を求めて海外に資金を注ぎ込みます。このように国際的な資金の移動を伴う取引を一言で国際金融取引といっていますが、大きく分けると、海外での資金の調達と運用に区別できます。企業は設備の増設や海外での工場建設のために、絶えず新たな資金を必要とします。それには資本金などの自己資金を使うことも可能ですが、実際には社債の発行や銀行からの融資といった外部からの資金で賄う場合が多くなってきています。なかでも、日本企業の場合、外国の市場で米ドルなどの外貨建て資金の調達がブームになっています。