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チュートリアル(クラス担任)制の導入

チュートリアル(クラス担任)制の導入による少人数制のきめ細かい指導や、大学、学部別のゼミを中心におこなうところです。こうした、より「個」に目を向けた指導体制は、受験生の精神的なモチベーションを向上させたり、ムダのない受験戦略を立てるうえで、大きな成果をだしています。また、合格率の飛躍的な向上などにもつながっています。ところが、こうしたハード、ソフトの目覚ましい革新があるにもかかわらず、それを活用しきれていない受験生か多いのです。ナマで受講するより、衛星放送(大きなテレビ画面)で見ているほうが、気は楽ですが。逆に、緊張感は削がれます。一度しか受けられない、という緊張感が集中力を生むのに、それがないために「うわのそら」で時間が経過したりします。あとで、また見ればいいや、といった「先延ばし」が、たまりにたまって、結局見ずじまい、といったこともありえます。パソコンで英単語を覚えても、キーボード操作に慣れすぎたため、実際には、鉛筆で書けない人もいます。あまりにも、個人への面倒見がよすぎて、自立心のない受験生になってしまうこともありえます。

塾に入って

塾に入って、成績が伸びる子と伸びない子がいる。何事にも積極的に行動し、自分から質問できる生徒は、塾を大変上手に利用できるから、どんどん伸びていく。また、こつこつと勉強し、与えられたことは頑張ってやる子、宿題はできる範囲で必ずしていく子、そういう子どもたちは、進み方は遅いかもしれないが、着実に力をつけていき、最終的には希望校に合格できる。これらの逆のことしかできない子は、塾に通っても学校のテストはあまり良くはならず、通うだけむだということが多い。ここではもう少し詳しく、塾に行ってもだめな場合の例を、その子どもの性格を中心に書いていくことにしよう。まず、わがままな子はだめである。わがままな子は、他人の話を落ち着いて聞く習慣がついていない。さらに他の人の気持ちを理解できず情緒不安定なため、常にいらいらして乱暴したりするから、友達にも嫌われてしまう。そういう子どもは、塾の授業を半分ぐらいしか聞いていなかったり、短期間に集中して勉強することができないことが多い。集中力がなく自己中心的なので、授業にすぐあきてしまったり、教え方に文句をつけたりする。そして成績が下がると親子で塾のせいにし、自分(子ども)が努力しなくてはいけないことを棚に上げてしまう。このような子どもは、どんな塾に行っても伸びず、塾を転々と移ることになる。

塾や予備校は学校の授業不足を補う補習機関

塾や予備校は学校の授業不足を補う補習機関としての意義もある、と書きました。反論もあろうかと思うので、「なぜ、そうなのか」を補足します。平成十五年九月十三日付の産経新聞に、公立学校の先生の中で、適切な授業やクラス運営ができない、いわゆる「指導力不足」と認定された教員が、平成十四年度は二百八十九人もいた。前年度に比べほぼ倍増した、との記事が載っていました。指導力不足を認定する制度が導入された十二年度が六十五人、十三年度は百四十九人といいますから、その急増ぶりに驚きます。しかも、今回発表された数字は、「全国で……」の話ではありません。全国五十九の教育委員会のうち「指導力不足」を認定する判定委員会を設置済みの二十七教育委員会だけの集計です。全教育委員会が判定委員会を設置すれば、どのくらいの数字になるのか、想像すると背筋が寒くなります。